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2023年10月04日
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続 今年も栽培試験してます

いつも当ブログをご覧くださりありがとうございます。

今週はTachyが担当いたします。

 

さて、今年の北海道は異常な猛暑。

この影響でスターチス類においては開花が進んだ一方、実ものや紅葉ものについては色づきの遅れが目立った年となりましたが、そんな北海道もここ数日で一気に肌寒い季節を迎えています。

本日、北海道の最高峰、大雪山系旭岳では平年より9日遅く初冠雪が観測されたとのこと。もう【雪】というワードが。

 

『山』つながりで…

実は私、平日の休みにはひっそりと山へ出かけるのですが、ここ3年連続して9月初旬に同じ山を訪れております。

下の画像は先ほどお話しした旭岳と同じ大雪山系にある『銀泉台』という場所で、左が今年・中央が昨年・右が一昨年の様子です。

今でこそ紅葉の見頃を迎えているとのことですが、今年は明らかに色づきが遅いですね。

 

それでは本題へまいりましょう。

7月の担当回で、今年も草花類の栽培試験をおこなっていると報告いたしました。今回はその続き(といっても最終報告となりますが)ですので、伏せてあった品目名も入れながらご紹介いたします。

 

【水稲育苗ハウスでの後作試験】

<ジニア~7月6日は種・9月11日撮影>

クイーンライムオレンジ

クイーンレッドライム

2粒播きで間引きをする予定でしたが、時間の余裕がなくそのまま立ち上げてしまいました。摘芯区と無摘芯区を設けましたが、ピンチは早いうちにした方が良いですね。

思いのほかしっかり育ってくれた印象です。開花期間も比較的長いので、秋向け省力品目の選択肢のひとつとしてはありではないでしょうか。

 

<ホワイトレースフラワー 7月13日定植 9月11日撮影>

こちらも思いのほかしっかり育ってくれました。ハウスを提供くださった生産者が非常に多忙な方なので、ご覧の通り収穫することはできませんでしたが、ジニア同様秋向け省力品目として検討の余地はありそうです。

【ホワイトレースフラワー二期作試験】

8月30日撮影

1作目) 4月定植6月収穫 2作目)7月定植9月収穫 を目標に実施しましたが、ハウスの条件がうまく合わず2作目は収穫まで至りませんでした。

しかしながら懸念された2作目時の生育阻害等は見られず、手応えを感じる結果ではありましたので、次年度もう一度チャレンジしたいと思います。

 

【露地品目栽培試験】

<アスター 6月10日定植 8月30日撮影>

トゥモローブルー

前回記載した通り連作の影響を確認する試験ですので、2年目となる来年が本番です。露地なので風対策が一番大変なところですが、何とか順調に育ってくれてひと安心です。

 

<フロックス 6月10日定植 9月11日撮影>

グリーンレディ

クレム・デ・ラ・クレム

このまま雪の下にして越冬性能を見ていこうと思います。こちらは風対策をしていませんがステムがしっかりしてそうなので大丈夫かな?

というわけで2年目の栽培試験報告でした。この結果を踏まえて次年度も色々と実施したいと考えておりますが、生産者の方でも市場担当者の方でも、『こんな品目を栽培してみてほしい』とか『こんな条件で作ってみてほしい』などの要望があれば是非お寄せください! 併せて、試験場所を提供してもいいよと言っていただける方からのご連絡もお待ちしています。

最後に、8月30日に実施した部会役員による栽培ほ場視察の際の画像を。

 

Tachy