2022年を振り返って
生産者の皆様、市場関係者、花き取扱の皆様、おはようございます。
天気は晴れ、気温0℃、西北西1mの風と穏やかな最終集荷となりました。
本日の集荷は6㌜、アルストロメリアとクリスマスローズ。
今シーズンを終えて思うところをお伝えいたします。
今年を顧みますと、積雪は平年並みで経過しましたが融雪は4月初旬と早く、気温は6月上旬に低温に遭ったものの、7月は高温で推移いたしました。8月以降も平年並みで経過する穏やな一年となりました。一方、降水量については、6月下旬と8月上中旬を除き全般的に平年より少なく推移いたしました。日照時間は8月が寡少であった他は概ね多照傾向であったため、日照にも恵まれた年となりました。
このような気象の中で、基幹の水稲においては、育苗から移植も概ね良好に推移し、その後7月以降の高温により生育が順調に進み、収穫期前の天候にも恵まれて登熟が順調に進みました。最終的な北空知の作況指数は「106」となり、作柄も昨年に続き低タンパク傾向であり、収量・品質ともに平年を上回る年となりました。
また、国内農業においては、新型コロナウイルスの感染状況のなかで、一部の農畜産物が価格低迷の影響を受ける一方で、米価については、業務用需要の回復もあり価格の上向きも見られ、畑作物も全般的に豊作となりました。
一方、海外との関係では、ロシアによるウクライナ侵攻が勃発し、世界貿易に多大な影響を及ぼしました。多国間貿易や世界的な物流問題については、国内農畜産物や生産資材価格高騰への影響が及ぶこととなり、農業経営費を押し上げる結果となりました。
花きにおいては、国内産地の生産減少傾向が顕在化し始めたことに加え、輸入切り花の入荷も少なく、総体的には価格は品薄高で推移いたしました。栽培面では、順調な融雪により定植作業が進むほか、夏場の高温期の障害も少なく、主力のシヌアータ・シネンシスを中心に販売高を積み上げ、その他草花・花木類についても好調な販売となりました。あらためまして生産者各位の日々の絶え間ぬ努力に感謝と敬意を表する次第であります。
最終的には、販売総額で16億3千万円、出荷箱数では30万4千箱となり、過去最高の売上実績にて12年連続の全道1位を達成いたしました。また、消費地に対しましては責任産地としての役割も果たすことができ、組合員皆様方をはじめ、JA・指導機関の暖かいご支援・ご協力の賜物と感謝とお礼を申し上げます。
さらにはこの1年間、買参人の皆様におかれましては、平素は当地の花をご愛顧いただき誠にありがとうございました。このホームパージをはじめ、Instagram・Facebookを通して、産地情報の発信に努めて参りました。皆様方の知りたい情報がどの程度伝わっているのか知りえない部分もありますが、今後も有益な情報発信に努めて生産地、消費地の距離を縮められるよう引き続き努力をさせて頂きます。来年も皆様方のご活躍とご健勝をお祈りいたしますとともに、より一層お引き立てくださいますようお願いいたします。
皆様、本年中は誠にお世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。それでは、良いお年をお迎えください。
SANJI&KOJI