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2023年04月28日
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HBスターチス部会の近況報告

 HBスターチス部会の近況報告です。

 

 4月21日にHBスターチスの現地巡回を実施いたしました。

 今年は3月の気温が高めに推移したことで雪解けが例年より早く、株整理などの作業が着々と進められています。

 昨年収穫を終えて越冬した株は、雪解けして土が乾いた状態から枯葉を整理したのち、新たな葉が展開して収穫用の花芽が立ち上がってきます。下の画像は昨年の枯葉を整理している状況で、もう一つ下の画像は花芽が立ち上がってきている様子です。

 今年度のHBスターチスについては、残念ながらエバーライトの生産者が1件作付けを止められたものの、ブルーファンタジアマリンを中心に、カリナシリーズ、チャームブルーなど昨年同様に出荷になる予定です。

 

 

 4月27日にはシネンシス系スターチスの現地講習会を開催いたしました。

 水稲作業が重なる時期の中でしたが、熱心な生産者がご参加くださり、今年の出荷に向けての有意義な講習会となりました。苗の様子が少しわかりずらいと思いますが、下の画像では昨年から作付され始めた黄色の「金峰(きんぷ)」が植えられています。

 既に秋植えの早出しシネンシスの出荷が始まっているところですが、春植えについても7月以降からの1番花の出荷に向け順次定植が進められておりますし、越冬株は早い作型では6月からの出荷を見込んでいます。

 また、北空知のシネンシスは、ここ数年シヌアータ同様にニュアンスカラー品種の作付けが加わっていて、少量ではありますが皆様に楽しんでいただける品種構成となっています。更には、夏の暑さで脱春化(※)により花芽が上がってこないリスクがありながらも、9月以降に1番花を出荷する作型にチャレンジする生産者もいます。

脱春化(だつしゅんか)~シネンシス系スターチスが花芽を持つためには品種ごとに異なる低温量が必要なのですが、9月以降に1番花を収穫するような場合、夏の暑い時期に定植するためにこれが足りなくなることがあり、このことを脱春化(またはディバーナリゼーション)といいます。このような状態になると花芽が上がってこず、いつまでも株ばかりが大きくなってしまいます。

 本年も夏から秋にかけて生産者が丹精を込めて生産したHBスターチス・シネンシス系スターチスをお届けして参りますので、お引き立ての程よろしくお願い致します!

 

taizyu