新たな仲間を求めて
いつも当ブログをご覧くださりありがとうございます。
今週は私Tachyの当番です。
さて、今年度『シヌアータ部会』×『普及センター』×『広域連』のコラボ取り組みとして【シヌアータ作付推進プロジェクトチーム(以下、シヌアータPT)】なるものを組織し、年々作付が減少する中、どういった対策を講じていくべきかという重たい課題について協議する場を設けることにしました。
一体なぜ作付が減少しているのか?どうすれば増やせるのか?会議はまだ2回しか実施できておりませんが、活発な意見交換がなされています。
その中で、新たな仲間を獲得していくにあたり、実際に栽培しているハウスを見ていただき、収穫・選別の体験をしてもらおうという企画を立案し、昨日実施したところです。
手を挙げていただいたのは、ご夫婦で参加された方を含めて3名。
当日の集合時間とした午後2時は、この日の最高気温32.3℃を迎えたタイミングでもあり、講師をしていただいた西田シヌアータ部会長からの『ハウスの中は地獄ですよ』という言葉に、皆戦々恐々としておりました。
それでももちろん、ハウスの中に入らなければ花は見られないので、重たい足取りで移動。
実物を見ながら『切り前に注意してください』との指導が入ります。
実際に自分たちで収穫してみますが…
『これって切っていいの?』悩みながらなので、なかなか前に進めません。
その様子を見かねた西田部会長、『お手本を見せます』と実演。参加者からは『早い!』との声があがり、驚いていましたが、このくらいの判断力で進めていかないと作業が進まないという厳しい現実を目の当たりにしました。
通常の流れであれば収穫後は選花場に入って水揚げ…ですが、西田部会長『ここにあらかじめ朝のうちに収穫して水揚げしておいたものがあります』と、〇ュー〇ー〇分クッキングばりの段取りの良さを披露し、選別作業へと移りました。
始めに部会長が手本を見せますが、参加者『???』。何度聞いても基準がよくわかりません。今回は2番花の時期だったので、なおさら難しかったかもしれませんが…。1本のシヌアータを目の前に数10秒の間時が止まります。
それでも少しづつ慣れてきたようで、その後は特に指示なく作業は進んでいきます。
選別終了後は結束。10~20本を1束にまとめます。
夫婦で参加された方は、まるで新婚のように仲睦まじく(?)、作業にあたっていました。
そして最後は箱詰め。簡単に見えますが、効率的に作業を進めるためのポイントについて話がありました。部会長はピーク時には1時間から1時間半で80ケースの箱詰めをこなすとのことです。
駆け足とはなりましたが、収穫から箱詰めまで一連の作業を体験していただきました。時には『楽しい!』という声もありましたが、実際に生産されている方は日々の作業をこなしていくだけで精一杯で、なかなかそういった思いを持ちながらというのは難しいでしょうが、時には気持ちを落ち着けて、可憐な花と向き合いながら作業をしてみるのも良いのかもしれません。
今回参加された方はぜひこの体験を活かしていただき、来年度シヌアータの栽培に取り組んでいただければありがたいですね。
さて、今後もシヌアータPTでは会議体を持ちながら、作付の減少に対して【我々が今できること、数年のうちにできること】を継続して考えていきます。しかしながら、これは部会役員以外の生産者自身も現状を認識し、産地一丸となって取り組んでいかねばならない課題です。市場担当者や関係機関のアドバイスをいただきながら、ひとつでも未来につながる成果を残せることを願い、現時点での報告とさせていただきます。
Tachy